背中で覚えろと言われたことはありません
園主であるところの夫は、2年前に農家になりました。
それまで、サラリーマン時代に週末2日のお手伝いを約3年、その後2年の研修を経てトマト農家になりました。
夫の師匠は、夫の大学時代の友人のお父さん。
「いつか農家になりたい」と言っていた当時の夫にとりあえず週末の手伝いから始めないかと声をかけてくれました。
農家の研修って、聞くところによるとホント様々だそうで。丁稚奉公みたいに、とにかく背中で覚えろ!って言われるところや、安い労働力としてこき使われるだけ、というところも少なくはないそうです。(もちろんそれだけではありませんが)
そんな中、師匠は現在70代とは思えないほど、とてもロジカルに仕事を進められています。
夫は理系で元システムエンジニアでなのですが、素人感覚で聞くどんな質問にも、師匠は、根拠や理由を示しながらきちんと答えてくれたそうです。
なぜその作業するのか、その機械がどうして必要なのか。それを、未経験の者にもとても親切に教えてくれる。しかも地域で一番の機械化、マニュアル化を形にしながら。
夫は、師匠のトマト生産グループの会議がデータをもってスムーズに生産的に進められることに感銘を受けたほど。
これはもちろん、師匠や生産グループの志の高さが形になったものですが、
それは、Uターンで帰ってきた師匠と親御さんとのやり取りの中での学びや、どうにか次の世代にも引き継ぐ価値のある農業をと、長年かけて積み重ねた想いの賜物です。
ルネッサンストマトはおいしい。
だって、地域の未来を描き続けた大人たちの思いが詰まったトマトだから。
そんな気持ちまでお届けできる農家になっていきたいです。