緊急事態宣言の中、コロナ婚してみました。

 

 

さて。私たちが結婚したのは、2020年5月24日。

コロナ禍の真っただ中でした。(とはいっても、5月25日には解除され始めてきてるので、ギリギリといえばギリギリ。)

 

思えば、3年間、週末だけトマトのお手伝いに行っていた彼が、「本格的にトマト農家修業をする」と会社を辞めたのが2020年4月末。

 

ちょうど世の中がコロナに注目し始めた頃でした。その後どんどん、渦は大きくなっていって、日本も緊急事態宣言に。

 

なんだか、私たちもとっても不思議な気持ちで、社会情勢を眺めていました。

 

友人が、
「(コロナの影響で)仕事がなくなり、収入源がなくなりそう。」
と青い顔をしているさなかに、

 

「わたしも、無職の彼と結婚するよー」
と返してびっくりされる日々。

 

 それにしたって、なんか世の中は、大変なことになったんじゃないかと私がオロオロしていると、

 

「今日も、(自家用)畑で○○が大きくなったよ!」
「鳥よけ網を張ってきた!天才的にできた!」
と、修行帰りに畑に行って、にこにこして帰ってくる彼。

 あまりにも楽しそうな彼を見て、もう、どうにでもなれ、と思えてきました。

 

そもそも、うちの夫のすごいところは、「お金に対する不安」がほとんどないところ。

お金や収入と自分の存在価値とかがほとんどリンクしない。それって、わたしはすごいことだと思うんですけどどうなのかしら。(わたしは、つい外的評価で自分の価値を見出そうとしちゃうタイプ。)

 

なんてったって、プロポーズのことばらしきところが、

「お金はなくなるかもしれないけど、
野菜と米だけはなんとかなる。
食うに困ることはないよ」
ったのだから。


「ああ、それなら安心。」 
と思ったわたしもわたしです。

 

だって、これからは、キザな男より畝を立てられる男。
壁ドンより、畝ドン!だよ(どんな状況)。と割とマジで思ってますけどどうなんでしょうか。

 

 

 

 

「ところで、世の中、みんなコロナで大変そうですけどどうですか。」
と、改めて彼に聞いてみたところ、


「いや、もう、ちょっとよろこびをセーブしてる。できれば、踊り出したいくらいだね。
田舎暮らしは、確かに不便だけど、僕は人混みが嫌いだから、メリットのほうが多い。面倒なことも多いけど、その分やりがいも面白いことも多いよ。
何より畑はおもしろい。都会にいるままだったら、ぼくだってしょげてたかもしれない。
そして、着実に自分のやりたいことに進めるって言うのは、とても手ごたえがあるよ。」

と、名古屋生まれ名古屋育ちのシティーボーイな理系男子は言うておりました。

 

これからどうなるかなんて、私たちも、ちっともわからないですが、とりあえずは、どんな状況にあっても、前向きなスタートを切るということはできたんじゃないかな、と思っています。

 

こんな状況のさなかでも、私たちにチャンスを与え、たくさんのエールを送ってくださるみなさんに感謝しながら、一歩一歩進んでいけたらな、と思うのでした。